Z世代と考える就職とキャリア設計 第1部(後編)
2026年卒の就職活動が始まります。彼らはZ世代と呼ばれていますが、どのような就職感やキャリア設計を持っているのでしょうか。後編ではアクティベーションストラテジーでのインターン活動などについて聞いてみました。
柴田:
ACTをインターン先に選んだ理由はありますか?
熊谷:
2年生の5月ぐらいから就職活動を意識し始めたので、とりあえずガクチカのために長期インターンを探していました。ところが募集しているのはWebやSNSマーケティングや営業とどこも似たような状況でした。正直、インターンを探すのが面倒になってきたときに、たまたまACTのインターン募集を見つけました。なぜかとても気になったので説明会に参加してみたら、小川さんがとても素敵な方で。実体験のぶっちゃけ話は説得力があって面白いし、何より本当に仕事を楽しんでいることが伝わってきました。
全員:
それは思った!(笑)
熊谷:
こういう人が上司だったら自分も楽しく仕事できるのではないか・・・と思って、ダメ元でエントリーシートを提出しました。ACTでインターンできたらいいな!と結果が出るまでドキドキしていました。
柴田:
ありがとう(笑) では、実際にインターン活動を通じて得たものや感じたことはありますか。
熊谷:
「考える」ということが実は奥が深く難しいことだなと痛感しています。マネージャーやディレクターから様々な基本調査を依頼されるのですが、どれも普段馴染みのない業界や企業もありちんぷんかんぷんです(笑) とにかく本を読んで調べて勉強しています。大変ではあるのですが、意外と楽しいと感じています。
柴田:
どんなところが面白いですか?
熊谷:
全く知らない業界であっても、その会社に何ができるのか、これからどう経営していけば良いのか、新規参入できるチャンスはあるのか・・・と考えるところですね。
柴田:
先程転職の話題もありましたが、コンサルティングでは、3ヶ月や6ヶ月スパンでテーマが変わるので、社内転職したかのような感覚を得られやすい仕事かもしれないですね。
清岡:
私は、お金を稼ぐということについて考えさせられました。これまでは「学生のアルバイト」として働いていたので、1時間幾ら貰えるかがポイントでした。ただ、インターンでアルバイトではありつつもプロジェクトに参画したことで、自分の働きにいくら支払われるのかということを強く意識するようになりました。
相馬:
私も「考えること」がこんなに難しいとは思いませんでした(笑) 先日、作成したSDは半導体関連だったのですが、文系の私にはさっぱり分からなくて、基本を学ぶところからのスタートとなりました。そして調べた内容をまとめて資料にして提出したのですが、ディレクターから「で、実際どうしたらいいと考えているの?」と指摘されてしまって。そうか!と(笑) ただ調べた事実を羅列するのではなく、そこから何を導き出すかが抜けていたことに気づきました。そこからまた考え悩むことが始まるのですが、翌朝起きたら考えがスッキリとまとまることもあり、そういう時は気持ち良いというか楽しいなと思います。
全員:
考えるって難しいよね・・・。
柴田:
実際にACTでインターンをしてACTとかコンサル業界、コンサルという仕事についてイメージなどの変化はありましたか?
清岡:
ACTに対するイメージは変わっていませんが、コンサルに対するイメージは変わりました。コンサルって、もっと華々しいものを想像していたのですが、実際には地道にコツコツ積み上げていくものなのだと思いました。
熊谷:
私もACTのイメージは全く変わっていません。皆さん楽しそうに仕事されているし、いいなぁと思っています。コンサルという仕事についてはインターンするまで理解していませんでした。戦略を立てて、企業を盛り立てることでもやっているのかな・・・くらいの認識でした(笑) なので、その戦略を考えたりすることがメインなのかなとか思っていたのですが、実際にはリサーチは多岐に渡り、深く考察することが求められ思っていた以上にハードです。
柴田:
例えば?
熊谷:
競合の動き、市場状況、今後の動向など、本当に調べることが多いなというのが正直な感想です。
相馬:
そうですね、私もACTのイメージは変わっていません。実際の業務面では、インターン始めてまだ2ヶ月くらいなのですが、私が作成した資料を社長である永松さんに見てもらう機会があり、とても緊張しました(笑) でも、そんな緊張感も小規模ファームの面白いところであり、貴重な良い経験だなと感じています。
柴田:
そうですね、普通は社長やディレクターと話せる機会はそうそうないですよね。その距離感はACTの良いところだと私も思います。コンサルは営業やケースの運営は確かに独特で華やかだけど、水面下では猛烈に調べて考えてアウトプット作成して・・・の繰り返し。その面白さが分かるのであれば、コンサルタントに向いているかもしれません(笑)
実際に社会に触れてみて、自分を見つめ直す機会が増えたと思います。卒業までにやりたいことや、やらないといけないなと思ったことはありますか。
熊谷:
本を読む習慣をつけたいと思いました。これまでは主に小説などを読んでいましたが、ビジネスなどジャンルを広げること、読むスピードを上げること、必要な情報を絞り込んで頭にインプットする力を身に着けたいです。
相馬:
私は海外旅行したいなと思っています。ドイツ語を勉強していたのでドイツに行ってみたいです。
柴田:
海外旅行は時間のあるうちがいいね。
相馬:
ええ、実は最終面接で永松さんに採用メッセージに記載してある「人生を心底楽しんでいる人」ってどういう人だと思いますかと質問をしました。そしたら、永松さんはご自身の体験談として学生時代に親から借金してでも海外旅行すればよかった・・・と教えてくださいました。やはり社会人になると思うように時間を使えないから、学生のうちに借金してでも行った方がいいよというアドバイスが今でも心に残っています。やらなきゃいけないことという点では、スケジュール設計を上手になりたいですね。ちょっと完璧主義なところがあり、事前に立てた計画が崩れてしまうのが嫌なので詳細に計画を立てないことが多いのですが、社会人になると様々な要因で予定は変わるものだと思うので、今から取り組んでいきたいと思います。
柴田:
事前に立てた計画が崩れてしまうのは社会人でも永遠の課題かと思います(笑)
清岡:
私はあまりやり残したことがないかもしれません。
柴田:
それは羨ましいな!
清岡:
もともと学生時代にやり残したことを作りたくないと考えていたので、ある程度はやったかなと。逆にやらないといけないなと思うことはたくさんあります。もちろん、私も基礎スキルの習得や本をもっと読むべきだなと痛感していますが、何をやっていくのかというところを突き詰めてしっかり計画立てていくことも大事なのかなと思います。
柴田:
学生時代は時間があるので、仕事とは関係ないことにも積極的に取り組んで欲しいです。きっとそこから学ぶこともあると思います。では、最後に、皆さんはどんな社会人になりたいと思うか聞かせてください。
清岡:
メリハリのある社会人になりたいなと思います。社会人になるとどうしても仕事の比重が高くなってしまうと思うのですが、それでも遊ぶときはしっかり遊んで働くときはしっかり働くというスタイルを確立できるようになりたいなと思います。私の周りにいる尊敬する先輩方もそういう方が多いので見習いたいです。
相馬:
挑戦し続ける社会人でありたいと思います。自分のためだけではなく、後輩たちのロールモデルのような存在になりサポートできればと。自分の挑戦を見た人がまた新たに動き出すきっかけになれたら嬉しいですね。
柴田:
いいと思います。
熊谷:
非常にざっくりとしていますが、視野の広い人になりたいなと思います。尊敬する年配の方がいらっしゃるのですが、引き出しの数が多く一見関係の無い分野の話でも組み合わせてアイデアを作るのが上手なんです。やはり様々な経験を経験されてきているからなのだとは思うのですが、私もそのような社会人になりたいです。ただ、知識を身につけるとは言っても限度があると思うので、知識を身に付けつつ応用力も備えていきたいと思います。
柴田:
さすがコンサルティング業界、そして弊社アクティベーションストラテジーを選んでくれた学生だけあって、変に就活っぽく忖度することなく、若者の率直な意見が聞けて私も楽しかったです。
そして期待していた以上に、アクティベーションストラテジーが選考やインターンの中で言語・非言語を通じて伝えているメッセージと、内定者・インターン生の就職観が合致しており、正直な採用ができているなと嬉しく思いました。
皆さんが人生で大事にしている価値観や目標に対して、弊社における仕事が役に立ち、その結果楽しく無理のない形で顧客にも継続的に価値提供していけると良いと思います。
今日は本当にありがとうございました。